柏原市|脳梗塞退院後の在宅生活を訪問看護がどう支えるか
「退院できる」と聞いてほっとした一方で、
「本当に家で生活できるのだろうか」
「転ばないか心配」
「家族だけで介助できるのか」
「また脳梗塞を起こしたらどうしよう」
と不安になるご家族は少なくありません。
病院では歩けていても、自宅では廊下が狭かったり、トイレまで距離があったり、玄関や浴室に段差があったりします。
脳梗塞の退院後に大切なのは、病気だけを見るのではなく、自宅で実際にどのように生活するかを考えることです。
訪問看護では、看護師などが自宅を訪問し、主治医の指示のもとで体調確認や療養生活の支援を行います。必要に応じてリハビリ専門職やケアマネジャーなどと連携しながら、自宅での生活を一緒に考えていきます。
脳梗塞の退院後は「病院ではできたのに」が起こることがあります
病院で歩行やトイレ動作ができていたからといって、自宅でも同じようにできるとは限りません。
病院と自宅では、生活する環境が大きく違うためです。
たとえば、
- ベッドからトイレまでの距離が長い
- 廊下が狭く、方向転換しにくい
- トイレや浴室につかまる場所がない
- 玄関に大きな段差がある
- 夜になると足元が見えにくい
- 家族が病院で教わった介助方法を自宅ではうまく再現できない
といったことがあります。
また、本人は「自分でできる」「大丈夫」と思っていても、ご家族から見ると転倒などが心配で、必要以上に付き添ってしまうこともあります。
反対に、ご家族がどこまで手伝えばよいか分からず、介助する側の負担が大きくなることもあります。
退院後は、病院でできていたかどうかではなく、実際の自宅環境で安全にできるかどうかを確認していくことが大切です。
脳梗塞の退院後に自宅で確認しておきたいこと
1.いつもと違う体調の変化はないか
退院後は、日々の体調を確認していくことが必要です。
訪問看護では、血圧や脈拍、体温などの確認に加えて、普段の様子と違うところがないか、食事や睡眠、排泄など生活全体を見ながら状態を確認します。
特に注意したいのが、脳卒中を疑う症状です。
突然、
- 顔の片側がゆがむ、しびれる
- 片方の手足に力が入りにくくなる
- ろれつが回らない、言葉が出にくい
- 急に立てない、歩けない
- 見え方がおかしくなる
- 経験したことのない激しい頭痛が起こる
などの症状が出た場合は、様子を見続けず救急車を呼ぶことが勧められています。
「訪問看護の次の訪問まで待とう」と判断するのではなく、緊急性の高い症状については早く対応することが大切です。
2.薬を無理なく続けられているか
入院中は病院が薬を管理していても、自宅に戻ると本人やご家族で管理する場面が増えます。
「飲んだか分からなくなる」
「薬の種類が増えて管理しにくい」
「本人に任せてよいのか迷う」
といった困りごとが出てくることもあります。
訪問時に服薬状況を確認し、管理が難しい場合には、本人やご家族だけで抱え込まず、主治医や薬剤師、ケアマネジャーなどと相談しながら方法を考えていきます。
薬の内容を自己判断で変更したり中止したりせず、気になることがあれば医師や薬剤師へ確認することが必要です。
3.家の中を安全に移動できるか
脳梗塞の後遺症として、手足の動かしにくさやバランスの取りにくさなどが残る場合があります。
そのため、自宅では単に「歩けるか」だけを見るのではありません。
たとえば、
「ベッドから立ち上がれるか」
「トイレまで安全に行けるか」
「狭い場所で方向転換できるか」
「夜間にも移動できるか」
「玄関の段差を越えられるか」
など、実際の生活の中で確認する必要があります。
病院での歩行練習と、自宅で暮らすための動きは同じではありません。
退院後のリハビリは「歩く練習」だけではありません
脳梗塞後のリハビリというと、歩行訓練をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、自宅で生活するためには、
- ベッドから起きる
- 着替える
- トイレへ行く
- 入浴する
- 食事をする
- 家の中を移動する
- 外出する
といった一つひとつの生活動作も大切です。
訪問看護ステーションしおんでは、看護師と理学療法士・作業療法士などのリハビリ専門職が連携し、病気や身体機能だけではなく、実際の生活を見ながら支援を考えています。
たとえば、「歩く力をつける」という目標だけではなく、
自分でトイレへ行きたい
家族の介助を少し減らしたい
玄関から外へ出られるようになりたい
など、生活の中で何をできるようにしたいのかを整理していきます。
自宅の環境を変えることで生活しやすくなる場合もあります
本人の身体だけを訓練することが、必ずしも唯一の方法ではありません。
自宅の環境を少し変えることで、安全に動きやすくなる場合があります。
たとえば、
- 手すりを設置する
- ベッドや家具の位置を見直す
- 移動の邪魔になるものを減らす
- 身体の状態に合った福祉用具を検討する
- トイレや浴室までの動線を見直す
といった方法です。
しおんでは、身体の状態と実際の生活動作を見ながら、必要に応じて福祉用具や住宅環境についても相談できる体制をとっています。
「本人が頑張ればできるようになるはず」と考えるだけではなく、本人の身体と住まいの両方を見ることが、退院後の生活では大切です。
ご家族がすべてを背負う必要はありません
退院直後は、本人だけでなくご家族の生活も大きく変わります。
「転ばないようにずっと見ておかないと」
「一人で留守番させて大丈夫だろうか」
「入浴は毎回手伝った方がいいのか」
と考え続けていると、ご家族が疲れてしまうことがあります。
反対に、手伝いすぎることで、本来本人ができる動作までご家族が行ってしまうこともあります。
大切なのは、
本人に任せられること
少し手伝えばできること
一人では危ないこと
を整理することです。
自宅で実際の動きを確認すると、家族がどこまで介助すればよいのかを考えやすくなります。
本人とご家族だけで判断するのが難しい場合は、看護師やリハビリ専門職などに相談する方法があります。
こんな段階でも訪問看護について相談できます
「もっと状態が悪くなってから相談するもの」と思われることがありますが、実際には退院前後の不安を整理する段階から相談することができます。
たとえば、
- これから退院するが、自宅で生活できるか心配
- 病院では歩けているが、自宅には段差が多い
- 家族だけで介助できるか分からない
- 薬の管理に不安がある
- 退院後もリハビリを続けたい
- 本人は大丈夫と言っているが、家族は心配している
- そもそも訪問看護が必要なのか分からない
という段階でも構いません。
訪問看護を利用することを決めてから相談する必要はありません。
本人の状態やご家族の状況によっては、訪問看護ではなく、訪問介護やデイサービス、通所リハビリ、訪問診療などを組み合わせた方がよい場合もあります。
「何を利用するか」を最初から決めるのではなく、今の生活で何に困っているのかを整理することから始めることが大切です。
柏原市で脳梗塞退院後の訪問看護を検討している方へ
脳梗塞の退院後は、病院を出て初めて分かる困りごとがあります。
病院では問題なかった動作が、自宅では難しいこともあります。
その一方で、自宅で実際の生活を見てみると、本人が思っていた以上に自分でできることが見つかる場合もあります。
訪問看護ステーションしおんでは、看護師とリハビリ専門職が連携し、体調だけではなく、歩行やトイレ、入浴などの日常生活、さらに必要に応じて住環境まで含めて考えています。
「訪問看護が必要なのかまだ分からない」
「退院後の生活について一度相談してみたい」
という段階でも大丈夫です。
柏原市で脳梗塞の退院後の生活についてお困りの方、ご家族だけで判断することが難しい方は、訪問看護ステーションしおんへお気軽にご相談ください。
