柏原市|玄関の上がり框が高い家へ|手すり・踏み台・玄関椅子の選び方
玄関の上がり框(あがりかまち)が高く、「親が昇り降りのたびにふらつく」「靴を履くのが大変そう」と感じていませんか。この記事では、理学療法士の視点から、手すり・踏み台・玄関椅子の選び方と、介護保険の住宅改修について解説します。
柏原市で多い「玄関の上がり框が高くて困る」ケース
柏原市には坂道の多い住宅地や築年数の経った木造住宅も多く、玄関の上がり框が20〜30cm以上ある家も珍しくありません。若いころは気にならなかった段差が、年齢とともに大きな負担になります。
上がり框の昇り降りが高齢者の負担になる理由
高い段差を昇るには、片脚で体を持ち上げる筋力とバランスが必要です。降りるときは片脚で体重を支えながらゆっくり下ろすため、膝や股関節に大きな負担がかかります。
つまずき・転倒だけでなく「外出しなくなる」ことにも注意
玄関の昇り降りが怖くなると、外出の回数が自然に減っていきます。外出が減ると筋力や体力が落ち、さらに段差が苦手になるという悪循環に陥りやすくなります。
家族が確認しておきたい玄関動作のチェックポイント
次のような様子が見られたら、対策を考える時期です。
- 壁や靴箱に手をついて昇り降りしている
- 靴を履くときに片脚立ちでふらつく
- 床に座り込んでから立ち上がるのに時間がかかる
- 以前より外出を面倒がるようになった
玄関の上がり框対策は「手すり・踏み台・玄関椅子」の3つが基本
手すり|立ち上がりと段差昇降を安定させる
手すりにつかまることで体を支える力が増え、昇り降りの動作が安定します。立ち上がりの補助にも役立ちます。
踏み台|上がり框の高さを分割して昇り降りしやすくする
高い段差を2段に分けることで、1回に持ち上げる高さが小さくなり、脚への負担が軽くなります。
玄関椅子|座って靴を履く・脱ぐ動作を安全にする
片脚立ちで靴を履くのはふらつきやすく、転倒の原因になります。座って脱ぎ履きできれば、動作が格段に安全になります。
1つだけではなく組み合わせた方がよいケース
段差が高い方や筋力が落ちている方は、1つの対策だけでは不十分なことがあります。「踏み台+手すり」「椅子+手すり」のように組み合わせることで、一連の玄関動作全体が安全になります。
玄関手すりの選び方|位置と高さが重要
縦手すり・横手すり・L型手すりの違い
縦手すりは、段差を昇り降りするときや立ち上がるときに、上下方向の動きを支えます。横手すりは、移動しながら体を支えるのに適しています。L型手すりは両方の機能を兼ね備えており、上がり框まわりでよく使われます。
利き手だけで決めない|実際の昇り降り動作から位置を考える
「右利きだから右側」と決めてしまうのは危険です。麻痺や痛みがある側、昇るときと降りるときの向きによって、つかまりやすい側は変わります。実際の動作を見て決めることが大切です。
壁に固定する手すりと据え置き型手すりの違い
壁に固定する手すりは安定性が高い反面、下地の確認と工事が必要です。据え置き型の手すりは工事が不要で、賃貸住宅や壁に取り付けられない玄関でも使えます。
玄関の広さ・扉・靴箱・動線を考えた設置が必要
設置場所によっては、扉の開閉や靴箱の使用、家族の出入りを妨げてしまうことがあります。玄関全体の動線を考えて設置しましょう。
玄関の踏み台の選び方|高さを低くすればよいとは限らない
上がり框の高さに合わせて段差を分割する
踏み台は、上がり框の高さをほぼ均等に2分割できる高さを選ぶのが基本です。1段目と2段目の高さが大きく違うと、かえってつまずきやすくなります。
踏み台の奥行き・幅・安定性を確認する
足の裏全体が乗る奥行きと、両足をそろえて立てる幅が必要です。体重をかけてもぐらつかないか、滑り止めが付いているかも確認してください。
踏み台を置くことで玄関が狭くなる場合の注意点
踏み台を置くと土間が狭くなり、靴を置く場所や車いすの出入りに影響することがあります。設置前に寸法を測っておきましょう。
手すりと踏み台を組み合わせるメリット
踏み台で段差を小さくし、手すりで体を支えることで、昇り降りの安定性が大きく高まります。手すりは、踏み台に乗った状態でもつかめる位置に付けることがポイントです。
玄関椅子の選び方|靴の脱ぎ履きを安全にする
高齢者には低すぎる椅子が使いにくい理由
座面が低いと、座るときに勢いがついてしまい、立ち上がるときにも大きな力が必要になります。膝や腰に痛みがある方にとっては、特に負担が大きくなります。
座面の高さ・肘掛け・背もたれを確認する
座面の高さは、膝の高さ程度(おおむね40〜45cm)が目安です。肘掛けがあると立ち上がりやすく、背もたれがあると座ったときの姿勢が安定します。
立ち上がるときにつかまる場所まで考える
椅子だけを置いても、立ち上がるときにつかまる場所がなければ不安定になります。椅子のそばに縦手すりを設置すると安心です。
狭い玄関では折りたたみ式も選択肢
玄関が狭い場合は、壁掛け式や折りたたみ式の椅子も選択肢になります。ただし、使うたびに開閉の操作が必要になるため、本人が扱えるかどうかを確認してから選びましょう。
リハビリ専門職が見る玄関動作|「何を付けるか」の前に評価すること
PT・OTは上がり框をどのように評価するのか
理学療法士(PT)や作業療法士(OT)は、段差の高さを測るだけでなく、本人がその段差をどのように昇り降りしているかを確認します。
立ち上がり・片脚立ち・段差昇降・方向転換を確認する
玄関では、靴を脱ぐ、段差を昇る、向きを変えるといった複数の動作が続きます。どの場面で不安定になるのかを見極めることが、適切な対策につながります。
脳梗塞・膝痛・筋力低下など身体状況によって対策は変わる
脳梗塞の後遺症で片麻痺がある方は、麻痺のない側で手すりを持てる配置が必要です。膝痛のある方は段差を小さくすることを優先し、全身の筋力が低下している方は椅子と手すりの併用を考えます。
本人が普段行っている動作を確認して手すりの位置・高さを決める
いつもの動作に合わない手すりは、結局使われなくなってしまいます。普段どこに手をついているかが、手すりの位置を決める大きなヒントになります。
将来の身体機能の変化まで考えた玄関リフォーム
今は手すりだけで十分でも、数年後には椅子や段差解消機が必要になるかもしれません。将来追加できる余地を残しておくことも大切です。
【ビフォーアフター】玄関リフォームで上がり框の昇り降りはどう変わる?
施工前|上がり框につかまる場所がなく昇り降りが不安定
約30cmの上がり框で、つかまる場所がなかったため、靴箱の天板に手をついて昇り降りしていました。
施工後|手すりと踏み台を設置して段差昇降を安定させる
段差を2分割する踏み台と、L型手すりを設置しました。手すりにつかまりながら、一段ずつ安定して昇り降りできるようになりました。
玄関椅子を追加して靴の脱ぎ履きも安全に
肘掛け付きの玄関椅子を置いたことで、片脚立ちをせずに座って靴を履けるようになりました。
リフォーム後は実際の動作を確認して調整する
設置後は、本人に実際に昇り降りしてもらい、使いにくい点がないかを確認します。必要に応じて、椅子の位置などを調整します。
柏原市で玄関リフォームをするなら介護保険の住宅改修も確認
玄関手すりは介護保険住宅改修の対象になる場合がある
要支援・要介護認定を受けている方は、手すりの取り付けが住宅改修費の支給対象になる場合があります。支給限度額は原則20万円で、自己負担は所得に応じて1〜3割です。
段差解消として踏み台・式台の設置が対象になる場合
床に固定する式台の設置は、「段差の解消」として対象になる場合があります。置くだけの踏み台は対象外となることが多いため、事前に確認してください。
福祉用具レンタルで対応できる手すりもある
工事を伴わない据え置き型の手すりは、介護保険の福祉用具貸与(レンタル)の対象です。身体の状態が変わったときに交換しやすいという利点もあります。
工事をする前にケアマネジャーや専門職へ相談する
住宅改修費の支給を受けるには、工事前の事前申請が必要です。必ずケアマネジャーや柏原市の介護保険担当窓口に相談してから工事を進めてください。
柏原市で玄関リフォームを失敗しないためのポイント
「とりあえず手すりを付ける」ではなく動作から考える
位置が合わない手すりは、使われないまま残ってしまいます。まずは本人の動作を確認することから始めましょう。
本人・家族・ケアマネジャー・リハビリ専門職で目的を共有する
「一人で外出できるようにしたい」など、リフォームの目的をみんなで共有しておくと、選ぶべき対策がはっきりします。
住宅改修と福祉用具を比較して最適な方法を選ぶ
工事による住宅改修と福祉用具のレンタルには、それぞれメリットがあります。費用、柔軟性、住まいの状況を比べて選びましょう。
現在の安全性だけでなく今後も使いやすい玄関を考える
家族全員の使いやすさや、将来の身体の変化まで見据えて計画することが、長く使える玄関づくりにつながります。
柏原市の玄関リフォーム・手すり設置のご相談はこちら
玄関の上がり框・手すり・段差でお困りの方へ
「段差が怖い」「どの手すりを選べばいいかわからない」といったお悩みに、柏原市周辺で対応しています。
リハビリ専門職の視点から玄関動作を確認します
理学療法士が実際の動作を確認し、一人ひとりに合った手すりの位置や高さ、踏み台、椅子をご提案します。
住宅改修・福祉用具・介護保険を含めてご相談いただけます 介護保険の申請に関するご相談や、福祉用具との比較もお気軽にどうぞ。
