柏原市|パーキンソン病の方が在宅で安心して暮らすための訪問看護活用法
「最近、家の中で転びそうになることが増えた」
「薬が効いているときと、動きにくいときの差が大きい」
「本人は大丈夫と言うけれど、このまま家で暮らせるのか心配」
パーキンソン病の方を自宅で支えているご家族の中には、このような不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
パーキンソン病では、手足のふるえだけでなく、動き始めに時間がかかる、足が前に出にくい、バランスを崩しやすいといった症状がみられることがあります。
さらに、便秘や立ちくらみ、疲れやすさ、睡眠の問題、気分の落ち込みなど、動き以外の症状が生活に影響することもあります。
だからこそ在宅生活では、「病気がある」ということだけではなく、その人が実際に家の中でどう過ごしているのかを見ることが大切です。
訪問看護では、看護師などが自宅を訪問し、主治医の指示のもと、体調の確認や療養生活の支援、必要に応じたリハビリなどを行います。
パーキンソン病では「時間によって動きやすさが違う」ことがあります
パーキンソン病の在宅生活を考えるうえで知っておきたいのが、1日の中でも状態が一定とは限らないことです。
たとえば、
「朝は動きにくいが、しばらくすると動ける」
「さっきまで歩けていたのに、急に足が前へ出にくくなる」
「薬を飲んだ後は動きやすそうだが、次の服薬前になると動作が遅くなる」
といった変化がみられることがあります。
治療を続けている方の中には、薬の効果が弱くなる時間帯に動きにくさが出る「ウェアリングオフ」と呼ばれる状態がみられる場合があります。
そのため、「歩ける・歩けない」だけを見るのではなく、
何時ごろ動きやすいのか
いつ動きにくくなるのか
薬を飲む時間と症状にどのような関係がありそうか
といった生活の変化を把握することが役立ちます。
薬は「飲んでいるか」だけでなく生活の中で確認する
パーキンソン病では、薬物療法が治療の中心となります。薬によって服用するタイミングが異なるため、決められた方法で服薬を続けることが大切です。
しかし、自宅では、
- 飲む時間を忘れてしまう
- 薬の種類が多く管理しにくい
- 本人が飲んだかどうか家族が分からない
- 薬が効いている時間と動きにくい時間がある
- 本人だけで管理を続けることに家族が不安を感じる
といったことも起こります。
訪問時には、単純に「薬を飲みましたか」と確認するだけではなく、日々の体調や生活状況と合わせて服薬状況を見ることが大切です。
薬を飲んだ後の動きやすさや、日中の過ごし方などを整理すると、主治医や薬剤師へ状態を伝える際にも役立ちます。
一方で、訪問看護師が自己判断で薬の量や飲み方を変更するわけではありません。
「最近、薬が効いている時間が短くなった気がする」
「幻覚のような症状が出てきた」
「立ちくらみが増えた」
などの変化があれば、主治医や薬剤師などと連携して対応を検討します。
自宅では転倒につながる場面を具体的に見ることが大切です
パーキンソン病では、動作がゆっくりになることに加えて、最初の一歩が出にくい「すくみ」や、バランスを崩しやすくなる症状がみられることがあります。
病院やリハビリ室では歩けていても、自宅では条件が違います。
たとえば、
- ベッドから立ち上がる
- 狭い廊下で方向を変える
- トイレの入り口を通る
- 家具の間を歩く
- 玄関の段差を越える
- 夜中にトイレへ行く
- 急いで電話やインターホンに向かう
といった場面です。
「何メートル歩けるか」だけでは、自宅で安全に生活できるかどうかは分かりません。
どこで動きにくくなっているのか、どこで転びそうになるのかを実際の生活環境で確認することが重要です。
リハビリは「筋力をつける」だけではありません
パーキンソン病のリハビリというと、歩行練習や筋力トレーニングをイメージされるかもしれません。
しかし、自宅生活では、
「ベッドからスムーズに起きられるか」
「トイレへ安全に行けるか」
「着替えに時間がかかりすぎていないか」
「お風呂へ入るときに家族がどこまで手伝う必要があるか」
など、日常生活そのものを見ることも大切です。
運動を継続することは、パーキンソン病の治療においても大切とされています。
ただし、その方の状態に合わない方法を無理に続けるのではなく、自宅で必要な動作や本人の目標に合わせて考えていきます。
訪問看護ステーションしおんでは、看護師と理学療法士・作業療法士などが連携し、体調と身体の動きだけではなく、自宅での生活動作を見ながら支援を考えています。
身体だけではなく「家の環境」を変える方法もあります
転倒しそうになると、
「もっと足を上げて歩かないと」
「筋力をつけないと」
と本人の身体だけに目が向きやすくなります。
しかし、自宅の環境が本人の状態に合っているかを見ることも必要です。
たとえば、
- よく通る場所に物が置かれていないか
- 動線が狭くなっていないか
- 立ち上がるときにつかまる場所があるか
- 夜間の移動がしにくくないか
- ベッドや椅子の高さが本人に合っているか
- 身体の状態に合った福祉用具が必要ではないか
といった視点があります。
本人の身体機能に合わせて住環境を整えることで、家の中で動きやすくなる場合があります。
しおんでは、必要に応じて福祉用具や住宅環境についても相談できます。
「本人がもっと頑張る」という方法だけではなく、本人が動きやすい環境をつくるという考え方もあります。
ふるえや歩き方以外にも確認しておきたいことがあります
パーキンソン病では、目に見える動きだけに注意が集まりがちです。
しかし、実際の生活では、
- 便秘
- 頻尿
- 立ちくらみ
- 疲れやすさ
- 睡眠の問題
- 気分の落ち込み
- 意欲の低下
などが生活に影響することもあります。
また、病気そのものや治療薬の影響によって、幻視や幻覚などがみられる場合もあります。
「最近いつもより元気がない」
「夜によく眠れていない」
「立ち上がるとふらつく」
「以前と違うことを話すようになった」
といった変化も、単なる年齢の問題として片づけずに確認することが大切です。
訪問看護では、自宅での様子を継続して確認することで、本人やご家族だけでは気づきにくい変化を整理し、必要に応じて主治医やケアマネジャーなどにつなげていきます。
ご家族が常に付き添わなければいけないとは限りません
転倒などが心配になると、
「一人で歩かせるのが怖い」
「トイレにも毎回ついて行かないといけない」
「目を離したときに何か起こるのではないか」
と、ご家族の負担が大きくなることがあります。
もちろん、介助が必要な動作もあります。
一方で、手伝いすぎることで本人が自分で行える動作まで少なくなってしまう場合もあります。
そこで、
一人で行えること
見守りがあれば行えること
家族の介助が必要なこと
を分けて考えていきます。
「全部手伝う」か「全部本人に任せる」かの二択ではありません。
本人の状態や生活環境を見ながら、ご家族が無理なく続けられる方法を考えることも在宅生活では大切です。
訪問看護はどのようなときに相談すればいい?
「まだ一人で歩けているから訪問看護は早いのでは?」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、状態が大きく悪化してからでなければ相談できないわけではありません。
たとえば、
- 最近転びそうになることが増えた
- 薬の管理が難しくなってきた
- 時間によって動きやすさがかなり違う
- 家族がどこまで手伝えばよいか分からない
- 以前より外出する機会が減ってきた
- 自宅でのリハビリについて相談したい
- 本人だけで生活できるのか心配
- 福祉用具や住環境について考えたい
といった段階でも相談できます。
必ずしも訪問看護だけで解決するとは限りません。
訪問介護、デイサービス、通所リハビリ、福祉用具、訪問診療など、それぞれに役割があります。
本人の状態やご家族の生活状況に合わせて、必要なサービスを組み合わせて考えることが大切です。
柏原市でパーキンソン病の訪問看護を検討している方へ
パーキンソン病の在宅生活では、診察室だけでは分かりにくいことがあります。
どの時間帯に動きにくいのか。
どこで転びそうになるのか。
薬を無理なく管理できているのか。
トイレや入浴をどこまで自分で行えるのか。
ご家族がどれくらい介助しているのか。
こうしたことは、実際に暮らしている自宅を見ることで分かることがあります。
訪問看護ステーションしおんでは、看護師とリハビリ専門職が連携し、体調だけではなく、歩行、トイレ、入浴などの生活動作や住環境まで含めて考えています。
「訪問看護を利用するほどなのか分からない」
「まず今の生活について相談してみたい」
という段階でも構いません。
柏原市でパーキンソン病の在宅生活についてお困りの方や、ご家族だけで今後の生活を考えることに不安がある方は、訪問看護ステーションしおんへご相談ください。
