柏原市で自宅での看取りを考えているご家族へ|訪問看護に相談できること
「できれば最期まで自宅で過ごさせてあげたい」
そう思う一方で、
「家族だけで本当に看られるのだろうか」
「急に状態が変わったらどうすればいい?」
「苦しそうなとき、自分たちに何ができるの?」
と不安を感じるご家族は少なくありません。
自宅での看取りは、家族だけですべてを背負って行うものではありません。
訪問診療や訪問看護、介護サービスなど、必要な支援を組み合わせながら、本人と家族がどのように過ごしたいかを一緒に考えていきます。
今回は、柏原市で在宅療養や自宅での看取りを考えている方に向けて、訪問看護がどのように関わるのかをわかりやすくお伝えします。
「自宅で看取りたい」と思っても、不安になるのは自然なことです
病院から、
「今後はどこで過ごしますか」
「自宅へ帰ることもできます」
と説明を受けたとき、すぐに答えを出せるご家族ばかりではありません。
本人が、
「家に帰りたい」
と希望していても、家族側には、
「夜中に何か起きたらどうしよう」
「食べられなくなったら?」
「息苦しくなったときは?」
「自分たちだけでは判断できない」
という現実的な不安があります。
そのため、自宅での看取りを考えるときには、本人の希望だけでも、家族の頑張りだけでもなく、家でどのような療養生活を送れるのかを具体的に考えることが大切です。
訪問看護は「最期の瞬間だけ」に関わるわけではありません
「看取りの訪問看護」と聞くと、亡くなる直前に看護師が来るサービスだと思われることがあります。
しかし実際には、その前の療養生活から関わっていきます。
たとえば、
- 体温、血圧、呼吸など身体状態の確認
- 痛みや息苦しさなどの変化の確認
- 食事や水分摂取の状態確認
- 排泄や睡眠の様子の確認
- 医師から指示されている医療処置
- 薬についての確認
- 本人がどのように過ごしたいかの確認
- ご家族が困っていることの相談
など、その時々の状態を見ながら支援します。
日本看護協会でも、訪問看護などは在宅での看取りを含め、住み慣れた場所で療養を続けるための支援を担うものとして位置づけられています。
看取りは「亡くなるとき」だけを見るのではなく、そこに至るまでの日々をどう過ごすかを支えることでもあります。
自宅だからこそ確認しておきたい「生活」のことがあります
病院では問題なく過ごせていても、自宅へ戻ると環境は大きく変わります。
たとえば、
寝室からトイレまで移動できるのか。
ベッドの高さは合っているのか。
身体を起こすときに家族が無理をしていないか。
夜間にトイレへ行く場合はどうするのか。
食事が少なくなってきたとき、家族はどこまで勧めればよいのか。
こうしたことは、検査数値だけでは分かりません。
訪問看護では、実際の自宅で本人がどのように生活しているかを見ながら、必要に応じて医師やケアマネジャー、リハビリ職、介護職などと相談していきます。
自宅での療養では、病気を見ることと同じくらい、本人と家族が毎日どう暮らしているかを見ることが大切になります。
状態が変わってきたとき、家族が一番困るのは「これで大丈夫?」という判断です
看取りの時期が近づくと、身体の状態は少しずつ変化していくことがあります。
それを初めて経験するご家族にとっては、一つひとつの変化が大きな不安になります。
「今日はほとんど食べていない」
「眠っている時間が増えた」
「昨日より話さなくなった」
「呼吸の様子がいつもと違う気がする」
そんなとき、
「救急車を呼んだ方がいいのか」
「もう少し様子を見てもいいのか」
「本人は苦しくないのか」
と迷います。
だからこそ、看取りを自宅で考える場合には、状態が変化したときに、
誰へ連絡するのか
どのような場合に連絡するのか
どのような対応になるのか
を事前に確認しておくことが重要です。
緊急時や夜間の連絡・訪問体制は事業所や契約内容によって異なるため、利用開始前に具体的に確認しておきましょう。
訪問診療と訪問看護は、それぞれ役割があります
自宅での看取りでは、訪問看護だけですべてを行うわけではありません。
医師による訪問診療と、看護師による訪問看護などが連携しながら支える形が基本になります。
医師は診療や薬の調整など医学的な判断を行い、訪問看護師は自宅での状態を継続して確認し、その変化を必要に応じて医師へ伝えます。
さらに、
ケアマネジャー
訪問介護
福祉用具
リハビリ職
などが関わる場合もあります。
必要な支援は、その方の病気や身体の状態、家族の介護力、本人の希望によって異なります。
自宅での看取りは、誰か一人の専門職だけで支えるのではなく、本人を中心に必要な人たちが役割を分担することが大切です。
「家で看取る」と決めたら、絶対に最後まで家にいなければならない?
そんなことはありません。
自宅で過ごすことを希望していても、
本人の気持ちが変わることがあります。
家族の体調や介護状況が変化することもあります。
思っていた以上に症状への対応が難しくなることもあります。
一度「家で看取る」と決めたからといって、その選択を最後まで変えてはいけないわけではありません。
自宅で過ごすことも、病院など別の場所を選ぶことも、本人と家族にとって納得できる選択であることが大切です。
「家で看取れなかったら失敗」という考え方にする必要はありません。
家族が全部できるようになる必要はありません
在宅療養を始めると、
「自分たちがしっかり介護しなければ」
とご家族が頑張りすぎてしまうことがあります。
しかし、看取りの時期に家族に求められるのは、医療者と同じことができるようになることではありません。
分からないことは聞く。
難しいことは専門職へ相談する。
休めるときには休む。
家族だからできることと、専門職へ任せることを分ける。
それも在宅療養を続けるためには大切です。
本人と一緒にテレビを見る。
好きな音楽を流す。
手を握る。
いつもの部屋で一緒に過ごす。
家族にしかつくれない時間もあります。
訪問看護は、医療的なケアだけでなく、本人と家族がその時間をどう過ごすかを一緒に考える役割も担います。
いつから訪問看護へ相談すればいい?
「もう看取りの時期になってから相談するもの」
と思われるかもしれませんが、必ずしも直前まで待つ必要はありません。
たとえば、
「退院後、自宅で過ごしたいと言っている」
「治療よりも自宅での生活を大切にしたいという話が出ている」
「病院から在宅療養という選択肢を説明された」
「家族だけで介護できるのか不安」
という段階から、退院支援担当者や主治医、ケアマネジャー、訪問看護などへ相談しておくことで、必要な準備を整理しやすくなります。
自宅で療養するかどうかをまだ決めていない段階でも、
「もし家へ帰るとしたら、どんな支援が必要になるのか」
を確認しておくことはできます。
柏原市で自宅での看取りを考えている方へ
「最期まで家で過ごしたい」
という希望があっても、実際に自宅で過ごすことを考えると、たくさんの不安が出てきます。
その不安を家族だけで抱える必要はありません。
まずは、
本人はどこで過ごしたいのか。
家族は何を不安に感じているのか。
現在どのような医療や介護が必要なのか。
夜間や状態変化時にどのような体制が必要なのか。
一つずつ整理していくことが大切です。
訪問看護ステーションしおんでは、病気だけではなく、その方が自宅でどのように過ごしたいのか、ご家族がどこに不安を感じているのかも含めて考えていきます。
柏原市で在宅療養や自宅での看取りについて迷っている方は、「まだ自宅で看取ると決めていない」という段階でも、まず必要な支援について相談するところから始めてみてください。
