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【柏原市|段差が越えられない認知症の方へ|安全なスロープ工事の進め方】

「玄関の一段がどうしても越えられなくて、毎朝大変で…」「支えていても転びそうで怖い」――柏原市でそんなお悩みを抱えているご家族は、決して少なくありません。

認知症のある方が段差を前にして足が止まってしまう場面は、介護の現場でよく見られます。本人の意思とは関係なく、身体と脳の変化が「越えられない壁」をつくってしまうのです。

この記事では、理学療法士(PT)の視点から、認知症の方に必要なスロープ工事の考え方・進め方を、具体的な事例を交えながらわかりやすくご説明します。


認知症の方が段差を越えられなくなる理由とは

認知症によって起こる身体機能と判断力の変化

認知症が進行すると、脳の機能低下により「段差がどれくらいの高さか」「どのくらい足を上げればよいか」を正確に判断する力が落ちてきます。これは「空間認識能力の低下」と呼ばれるもので、目で見えていても脳での処理がうまくいかない状態です。

また、筋力の低下や関節の柔軟性の衰えも重なり、わずか5〜10cmの段差でも足が上がらない・つまずくといった状況が起きやすくなります。

段差への恐怖や不安が歩行を妨げることがある

一度つまずいたり、ヒヤリとした経験がある方は、次からその場所に近づくだけで体が硬直することがあります。これは「恐怖による歩行の抑制」で、認知症のある方に特に強く現れます。

「怖い」という気持ちを言葉でうまく伝えられないため、その場で立ち止まったり、出かけることを拒否するような行動として現れることも多いです。

転倒リスクが高まることで外出機会が減少する

転倒は骨折につながるリスクがあり、特に高齢者の場合は「転んで入院 → そのまま寝たきりに」という悪循環に陥ることも少なくありません。ご家族も転倒が怖くて外出を控えるようになり、結果として本人の活動量が減り、認知症や身体機能の低下がさらに進んでしまうことがあります。


こんなお悩みはありませんか?

玄関の上がり框が高くて出入りできない

日本の住宅によく見られる玄関の「上がり框(あがりかまち)」は、15〜20cm程度の段差があります。健康な方には何でもない高さでも、認知症や筋力低下のある方には大きな壁になります。毎朝の外出や通院のたびに時間がかかり、介助する側も疲弊してしまうという声をよくお聞きします。

庭や駐車場への段差で立ち止まってしまう

庭への出口や駐車場との境目など、屋外にも段差は多く存在します。「デイサービスの送迎車まで歩かせるのが一苦労」「ちょっと庭に出たいのに段差が邪魔で出られない」というご相談も多く寄せられます。

介助者が支えながらの移動に不安を感じている

段差のたびに腰を曲げて支えたり、持ち上げるような介助は、介護者の腰への負担も非常に大きくなります。また、力任せの介助は「転落」のリスクも高く、ご家族が自信を持って介助できないという方も多くいらっしゃいます。

転倒が心配で外出を控えるようになった

「転ばせたら大変だから」と外出を控えるようになり、本人がどんどん家に閉じこもってしまう――これは非常によくある話です。外出の機会が減ることは、認知症の進行にとっても、生活の質(QOL)にとっても大きなマイナスになります。


認知症の方にスロープ工事が必要になるケース

歩行はできるが段差で足が止まる場合

「歩くことはできるのに、段差の前だけ立ち止まる」という方には、スロープで段差をなくすことが非常に有効です。連続した平面にすることで、スムーズな歩行をサポートできます。

杖や歩行器を使用している場合

杖や歩行器を使っている方にとって、段差は特に危険です。杖の先が段差に引っかかる・歩行器が段差を越えられないという問題が起きるため、スロープによってバリアフリーな移動経路を確保することが重要です。

車椅子での移動を検討している場合

現在は歩いていても、将来的に車椅子が必要になることも考えられます。そのタイミングで再工事にならないよう、最初から車椅子対応の勾配・幅でスロープを設置しておくことが、長期的に見て合理的な判断です。

介助負担を軽減したい場合

「毎回抱えるようにして段差を越えさせている」という状況は、介護者の体への負担だけでなく、本人の転落リスクも高くなります。スロープを設置することで、介助がスムーズになり、双方の安全が守られます。


スロープ工事を行う前に知っておきたいポイント

スロープの勾配が急すぎると危険

スロープは傾斜(勾配)が緩やかであるほど安全に使えます。一般的に、自力歩行の方には「1/12以下」(水平12cmにつき高さ1cm)、車椅子利用の方には「1/12〜1/15」が目安とされています。急勾配のスロープは、かえって転倒リスクを高めてしまうため注意が必要です。

手すりとの組み合わせが重要

スロープと手すりはセットで考えてください。手すりがあることで、バランスを取りながら安心して昇降できるようになります。認知症の方でも手すりを握る動作は比較的保たれていることが多く、手すりの位置・高さ・形状の選定も重要なポイントです。

雨の日でも滑りにくい床材を選ぶ

スロープの表面素材は、雨や露で滑りやすくなるものを避ける必要があります。ノンスリップ加工のタイルやゴム素材、砂骨入り塗装など、滑り止め効果のある床材を選ぶことが事故防止の基本です。

認知症の方が迷わない動線づくりを考える

認知症の方は、複雑な導線や目印がないと迷子になることがあります。スロープはできるだけ「玄関からまっすぐ」「段差が視覚的にわかりやすい場所」に設置し、認知症の方でも直感的に使えるような動線設計が重要です。


リハビリ専門職が行う評価と住環境チェック

現在の歩行能力と移動方法を確認する

スロープを設置する前に、理学療法士が実際にご自宅を訪問し、本人の歩き方・バランス能力・足の上がり具合などを確認します。「何cmの段差なら越えられるか」「どの方向に足が不安定になるか」を細かく評価することで、最適なスロープの高さ・長さ・勾配を導き出します。

認知症による行動特性や注意力を評価する

認知症といっても、アルツハイマー型・レビー小体型・血管性など、種類によって行動の特性が異なります。例えば、レビー小体型認知症の方は幻視が現れることがあり、スロープの模様や色によって「穴に見える」と感じてしまうこともあります。リハビリ専門職はそのような認知特性を踏まえた上でアドバイスを行います。

介助者の負担や介助方法を確認する

介護をされているご家族の身長・体格・持病・介助の習熟度によっても、最適な工事内容は変わります。「どういう介助をしているか」「どこが一番大変か」を丁寧にヒアリングし、介助者にとっても使いやすい住環境を提案します。

住宅環境と身体機能の両面から最適なスロープを提案する

専門職の評価があることで、「工事はしたけど使えなかった」「もっと別の場所に設置すればよかった」という後悔を防ぐことができます。住宅の構造・スペース・家族の使い勝手・将来の状態変化すべてを考慮した提案が、リハビリ専門職との連携で実現します。


介護保険を利用したスロープ工事について

住宅改修制度の対象となる工事

介護保険の「住宅改修費」制度を使うと、スロープ設置工事の費用の一部を保険でまかなうことができます。対象となる工事は、段差の解消・手すりの取り付け・床材の変更・引き戸等への扉変更などです。スロープ設置はこの「段差の解消」に該当します。

支給限度額と自己負担の目安

住宅改修費の支給上限額は20万円(税込)で、要介護度に関係なく一定です。自己負担は1〜3割(介護保険の負担割合に準じる)となります。例えば1割負担の方であれば、20万円の工事をした場合、自己負担は2万円で済む計算です。

申請から工事完了までの流れ

①ケアマネジャーに相談 → ②市区町村へ事前申請(理由書・見積書・図面が必要)→ ③承認後に工事実施 → ④完了後に領収書等を添付して費用請求、という流れになります。事前申請なしに工事を始めると保険が適用されなくなるため、必ず順番を守ることが重要です。

ケアマネジャーや専門職との連携が重要

住宅改修の申請には「理由書」が必要で、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が作成することができます。「なぜこの工事が必要か」を医学的・生活的な視点で記載することで、申請がスムーズに通りやすくなります。


柏原市でよくあるスロープ工事の事例

玄関の上がり框を解消した事例

柏原市内のAさん(80代女性・アルツハイマー型認知症)のお宅では、玄関の上がり框(18cm)がネックになっていました。毎朝のデイサービス送迎時に框を越えられず、ヘルパーさんが抱えるように支えていたそうです。理学療法士が訪問評価を行い、框の前後にスロープを設置。手すりと組み合わせることで、Aさんが自分で手すりを持ちながら歩いて玄関を出入りできるようになりました。

駐車場から玄関までの移動を改善した事例

Bさん(75歳男性・血管性認知症)のお宅では、駐車場から玄関まで3箇所の段差がありました。病院への通院が週1回あるため、その都度奥様が介助されていましたが、体力的に限界との相談でした。段差をすべてスロープでつなぐ経路を設計し、手すりをL字型に配置。通院の介助がスムーズになり、奥様の腰痛も改善したとのことです。

車椅子利用を見据えたスロープ設置事例

Cさん(82歳女性)は現在は歩行器を使用中ですが、主治医から「近い将来、車椅子になる可能性が高い」と言われているご家族がご相談に来られました。将来を見越して、勾配1/12・幅120cmの車椅子対応スロープを玄関前に設置。現在は歩行器で、将来は車椅子でそのまま使えるよう設計しました。


ビフォーアフター|スロープ工事で変わった生活

施工前|段差が不安で外出を避けていた

玄関の段差を毎回怖がって立ち止まり、外出のたびに30分以上かかっていたDさん(78歳)。段差のせいで外出が減り、日中ほとんど家に閉じこもっていました。介護をされているご長男も「いつか転倒させてしまわないか」という不安を常に抱えていたとのことです。

施工後|安全に外出できるようになった

スロープ設置後は、段差の前で立ち止まることなくスムーズに出入りできるようになりました。デイサービスへの送り出しも5分以内で完了するようになり、日々の外出が格段に楽になったとご家族からお喜びの声をいただいています。

介助者の身体的・精神的負担が軽減した

「毎回転ばないかと冷や冷やしながら支えていた」というご長男は、スロープ設置後は手すりにつかまってもらうだけでよくなり、介助の負担が大幅に軽減。「これで自分も安心して仕事に行ける」とおっしゃっていました。

外出機会が増え生活意欲の向上につながった

外出できるようになったDさんは、デイサービスへの参加も増え、表情が明るくなってきたとのこと。「外に出ること」が認知症の進行を穏やかにし、生活の活力につながるという実感を、ご家族とともに体感していただけた事例です。


認知症の方のスロープ工事で失敗しないための注意点

見た目や価格だけで判断しない

安価な既製品スロープを購入して設置したものの、勾配が急すぎて使えなかった、あるいは素材が滑りやすく危険だったというケースがあります。スロープは「安全に使えるかどうか」が最優先です。価格や見た目だけで選ばず、専門職のアドバイスのもとで選定してください。

将来の身体状況の変化も考慮する

今の状態だけに合わせて設計すると、数年後に再工事が必要になることがあります。現状の歩行能力だけでなく、「将来的に杖が必要になるか」「車椅子の可能性はあるか」を見越した設計が、長期的なコスト節約にもつながります。

リハビリ専門職による事前評価を受ける

「スロープをつければ大丈夫」と思って工事したものの、認知症の症状から「スロープをうまく認識できない」というケースも存在します。どのような工事が本当に必要かを判断するには、理学療法士などの専門職による個別評価が欠かせません。

工事後も定期的に使用状況を確認する

工事が終わったら終わりではありません。実際に使ってみると「ここに手すりがあった方が良い」「床材が雨で滑る」などの問題点が出てくることがあります。工事後も定期的に状況を確認し、必要に応じて追加対応ができる業者・専門職との関係を続けることが重要です。


柏原市で認知症の方の住宅改修・スロープ工事を検討している方へ

現地確認から工事提案までの流れ

まずはお電話またはメールでご連絡をいただき、訪問日程を調整します。その後、理学療法士がご自宅に伺い、本人の動作確認・住宅の段差状況・介助の様子を確認。その結果をもとに、最適なスロープ工事のプランをご提案します。

介護保険申請のサポートについて

住宅改修費の申請手続きは、はじめての方にはわかりにくい部分も多いです。当事業所では、理由書の作成・必要書類の準備・市区町村への申請サポートまで、一括してお手伝いしております。ケアマネジャーとの連携もスムーズに行います。

リハビリ専門職による住環境評価の重要性

「どんな工事が必要か」「本当にスロープで解決できるか」は、専門家が現場を見なければわかりません。理学療法士が直接評価することで、その方の身体状況・認知特性・介助方法に合った最適なプランを提案できます。「とりあえずスロープをつけてみた」では解決しないケースも多いため、ぜひ専門職の評価を最初のステップにしてください。

まずはお気軽にご相談ください【お問い合わせ】

「うちの場合はスロープが必要なの?」「介護保険が使えるか知りたい」「まず話を聞いてほしい」――どんな些細なことでも構いません。

柏原市で認知症の方の在宅生活を支える住宅改修・スロープ工事のご相談は、私たちにお任せください。理学療法士が丁寧に対応いたします。

📞 お電話でのご相談はこちら(営業時間内) ✉️ メールでのお問い合わせはこちら

「相談しただけで工事を押し付けられるのでは」とご心配の方もご安心ください。まずは状況をお聞きし、必要な情報を提供するところから始めます。無理な営業は一切行いません。

  • お電話:〔072-974-9366〕
  • メール:〔asterhealth2525@gmail.com〕

同じようなお悩みを抱えているご家族が、柏原市にはたくさんいらっしゃいます。段差ひとつ解消するだけで、毎日の生活が大きく変わることがあります。ぜひ一度、ご相談ください。